1.位置指令と速度、溜りパルスの関係
サーボの位置指令の基本として、指令位置に対して少し遅れて実際のモーター実現在値が付いてくることで、安定した制御性を得られるように作られています。
そして、ゲイン(応答性=指令と応答の時間遅れ)が一定であれば、速度が速くなるに従って、指令位置と実現在値の差:位置ドループ(溜りパルス)が大きくなります。
★これを分かりやすく説明するため、以下の図のようなモデルを考えてみましょう。
高速道路で先行する車に速度一定・車間距離一定で走行する状況です。
2.速度を変化させる
ここで、速度を変化させるとどうなるかを想像してみます。
- 速度が速くなると、車間距離を開けますね? 同じ緊張状態で運転するには車間距離を開けておかないと急ブレーキになるからですね。 つまり、一定の応答速度で対処できるように、予め準備している(人の頭が制御している)わけです。
- 一方で速度が遅くなると、車間距離を詰めていてもいざという時に十分に止まれます。
これを横軸に時間軸、縦軸に速度と距離をとったグラフで表してみましょう。
時間遅れが一定のため、速度が速くなれば車間距離=位置ドループ(溜りパルス)が長くなり、遅くなれば短くなる、ということがわかると思います。 つまり、位置ドループは速度に比例する ということです。
添付ファイル:
droop5.jpg 121件
[詳細] droop4.jpg 158件
[詳細] droop3.jpg 147件
[詳細] droop2.jpg 209件
[詳細] droop1.jpg 137件
[詳細]
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初版日時: 2008-03-20 (木) 11:51:37
最終更新: 2008-03-20 (木) 19:52:28 (JST) (1953d) by 管理人