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当サイトに登録されている日記一覧こちらに書いた、ワイヤーエンコーダーのデモ品を、モーションコントローラーに接続して入力を確認してみた。
(画像、再掲)
ところがモーションのQ173PXの入力電圧が5Vに対して、このデモ品は10~32Vで直接入力できない。
そのため、Mシステム社のパルスアイソレータ(型式:RPPD-DD7JJ1N-R)を購入。
ようやく入荷したので、テスト開始。
写真右側のスピーカーオフ会用スタンド(笑)に乗っているのがエンコーダーで、そこから2相PLSのトランジスタ出力。 床に置いたアイソレータで TTL/RS422(差動出力)に変換し、モーションコントローラのパルス入力ユニットへ。
仕事でお付き合いの多い方は見た事のあるキャリングケース型の3軸モーションデモパッケージ。 何かあると社外に出動しますが、自社ではこうして時々開けて使ってます。
おっと、肝心の入力状態の確認結果。
- A/B相90度位相パルスで4逓倍カウントにて、0.05mm/PLSを確認。
- モーションの制御周期 0.88msecで、カウントアップを確認。
下の画像は、エンコーダーのワイヤーを引っ張ったり戻したりした時のデジタルオシロ測定グラフと、仮想モードのメカ機構モニタ画面。 実際の回転方向が表示されるのだが、いつも気にしていると、ちょっとした時についつい霊感が働いてしまって困ります。
ということで、デモ品は返却して、20ん万円の実物(コネクタケーブル込み)を購入して実機の測定を行うことにします。 以上、報告はここまで。
三菱から新製品
三菱電機から1月に出た新製品、「高速データロガーユニット」(QD81DL96)
を、テスト用に買ってみました。
今ならキャンペーン中で、Q03UDECPUと1Gbのコンパクトフラッシュが付いて、9万8千円。
製品の概要
三菱のサイトでどうぞ。
想定用途とメリット
今まで、この手のロガーは
- パソコンを使っての高価な専用システムで収集するか、
- 三菱ならMX-sheetなどの簡易ロギングでお茶を濁すか
といった組み方が多かったと思います。
今回発売されたユニットを使えば、以下のようなメリットを享受できるらしい。
- 無償の設定ツールを使ってユニットに設定を流し込んでおけば、PCサーバーなしでもロギングが可能。
- ログデータはCSV形式/バイナリ形式/MS-Excelレポート形式でフラッシュカードに保存されるほか、FTPでサーバーに転送したり、メールに添付して送信したりできる。
- ベースに挿すので、管理CPUユニットに対しては高速なロギングが可能。 特に、ユニバーサルモデルとはシーケンススキャンタイムにリンクしたり、最小1msでデータ採取が可能。立ち上げ時のデバグなどにも活躍できるか?
- Etherネットや、MelsecNetなどで接続された、最大64局のCPUにアクセス可能。トータルコストを抑えてシステム化できる可能性。
- MX-sheetの場合、複数の接続先から取得したデータを複数のEXCELファイルに落とせなかったが、これは複数の接続先に対して複数のレポートファイルを個別に選択して保存可能。 本体にもFTP接続可能。
などなど、結構フレキシブル。
使ってみた
さて、買ったからには使ってみないとね。
いつものように、Q06HCPU+Q173モーションCPUのシミュレータに、挿してみました。
本当は、一緒に購入したQ03UDEとマルチCPUで試したかったのですが、このCPUはQ173CPUとは組み合わせ不可。 仕方なく、従来構成でやってみました。 モーションで1軸を連続往復動作させ、高速ロギングできないので最小周期100msで取得。
レポート機能
今回の目玉だと勝手に思っている、EXCELレポート機能。
残念ながら、レポートのレイアウト(テンプレート)ファイル作成には、Excel2003か2007が必要。 ただし、一旦作成してユニットに流し込んでしまえば、以後の編集にはExcel-XPでもできた。
取得したデータ
事前に編集したレイアウトに基づき、上のデータがレポートになった状態。
ポイントは、EXCELで事前に設定できることしかできない、ということ。 細かな修正が必要なら、マクロを組み込んでファイルを開いた時に処理するなどが必要かも。
という感じで、なかなか使い道は広そうだ。
難点として、
- ファイル保存の際のファイル名に、タイムスタンプ方式を使えない。 サーバーに転送した後で自分で何とかする必要あり。
これは早急に改善していただきたいと思います。
VirtualBox仮想OSからUSB通信
明らかにメーカー推奨ではないアングラ情報ですので、自己責任でお試しということで。
PCの仮想化ソフトの中で、VirtualBoxを使って仮想OS内から三菱のUSB通信ドライバで通信が使えるかどうか、試してみました。 なんと、OKです!
- まず、ゲストOSをシャットダウン状態にします。
- ホストOSのVirtualBoxの設定で、USBデバイスを追加します。
- ゲストOSを起動し、そのUSBデバイスを指定して、USBケーブルをPLC(ないしはモーション)と接続します。
- ホストOS側で、VboxUSBドライバがインストールされます。
- ゲストOS側で、本来のUSBドライバを要求してきたらインストールします。
以上の手順で、三菱のシーケンサQ06HCPU、モーションQ173CPUに、ゲストOSからUSB接続できました。 これはすごい。
上の画像は、ゲストOSでモーション、ホストOSでシーケンサをモニタしてみたところです。
今まで、モーションは1つのUSB接続先しか選べませんでしたが、これならホストOSとゲストOSで別の接続が可能な気がします。 但し、USBハブはルートハブしか認識しないっぽいので、ノートPCでUSBポートが2つしか無かったりする場合は、少々厳しいですね。
VirtualVBoxの使用感
- 速度的には、MicrosoftのVirtualPC2007に比べて十分に速い。 特に共有ドライブ経由のアクセスがかなり速く安定した印象。 スクリーンショット中の、いつも仕事で使うmotionのツール。1プロジェクトでファイル数5000くらいを一気に開いたり保存したりするので、そのメリットを十分に受けられそう。
- サスペンド時間は同等で、レジュームがかなり速い。
- ゲストOS起動中にホストOSで感じる「重さ」も、VirtualPCよりは軽いように思う。
- ホストで接続したネットワークサーバーの共有ドライブが、 VirtualBoxの共有ドライブ設定で接続可能。 さすがに印刷まではできない。
- あと、VirtualPCでできた仮想ホストのデスクトップへのファイルの直接ドラッグ&ドロップが、できない。
win98は
試しに、windows98もVBoxに変換してみたが、これは全くだめ。 速度が遅すぎ。 何か不都合な原因があるのだろうが、win98はVirtualPCに戻した。
ライセンス
個人用途・教育・評価用途に限り無償。 法人用途では100ユーザー以上から販売するらしい。 一人で仕事に使う場合は、ずっとサポート無しで評価し続ければ問題ないのかな・・
ずいぶん前に、三菱motion周辺ツール「MTworks2」を買っていたのですが、色々忙しくて使ってませんでした。
今ならキャンペーン中(pdf)で、(2009年3月31日まで)1万円ぽっきりで手に入ります。 ・・知っていたら待ったのに。。
編集アプリケーションが一本化
これまでは、motionOS(SW13、SW22、etc・・)毎にアプリケーションが別々だったのだけれど、ようやく一本化されてすっきりした。
使いやすい編集画面
1ペインでシステム設定・サーボ設定・SFCプログラム編集などが行えるし、左側のプロジェクトエクスプローラーでSFCやサーボプログラムなども同時に一覧できるので、編集がやりやすい。 SFC編集時にもSFC図の拡大/縮小が可能で、最近のアップデートでSFC図のシンボルが水色になって見やすく改善された。
複数のプロジェクトが開ける
周辺ツール自体、1つしか開けなった。 サブproject画面でもうひとつだけプログラム編集は開けたが、システム設定その他は1つだけだった。 今回ようやく複数のプロジェクトを開けるようになって、他プロジェクトとの比較やコピペが非常に楽になった。(もちろん、同じプロジェクトは2つ開けない)
1プロジェクトあたりのファイル数が大幅に減った
今まで、非常識ともいえるファイル数(5000/1プロジェクト、等)を扱っていたので、プロジェクトの開く/保存・閉じる時の待ち時間がばかにならなかった。 今回根本的に改善し、時間とパソコンのパワー浪費が抑えられた。
また、プロジェクトをサーバーに保管したり、USBメモリなどでコピーする際にも 結果として大幅に速度アップされた。
デジタルオシロがwindows仕様に
念願のwindows仕様のデジタルオシロが搭載された。 これまでいかに使いづらかったかを、改めて実感できる。 グラフ印刷もEXCEL変換せずにできる。
前のほうがよかったこと?
あくまで個人的な見解ですが、以下は前のほうがよかったかも?
- SFCのデータが、テキストでなくバイナリファイルになってしまったので、以前のようにテキストで中身を見たり、編集したりできなくなった。 (そんなことしていた人間は私くらいか。)
- デジタルオシロのグラフ印刷機能ができたお陰で、EXCELグラフ変換が無くなった(?)ようで、EXCELのグラフ作成は自分の手でしなければならない。(たいした手間ではないけど)
- 編集画面、なんだかわからないけれども、開いているだけでCPUパワーを相当消費している。。
こんな感じですが、自分的にはどんどんつかってみようと思います。
以上
本日、こんな田舎までKEYENCEの営業の人が来て、KVmotionのデモをしてくれました。
まあ簡単なこと。。 意外にに高機能だし。
全然知らなかったのだけれども、KEYENCEのサーボは安川のOEMとのこと。 安川のMECHATROLINK2と繋がることで、両者にメリットがあるのは知っていたけれども、OEM品ということは安川品質なわけで、ドライブシステムとしては安心ですわな。
それに、三菱のSFCのような記述「モーションフロー」もできるし、仮想軸機能・カム曲線・同期運転・トルクモード運転などもできる。 値段も少し安いし、テストモードも充実していて立ち上げも早そうだ。
今年は色々手を出す時間があるので、主要顧客以外に広げるために、この辺でもやってみようか、という気もする。
とりあえず、評価機器として見積もりをお願いした。