1、SSCnet系統別け
SSCnetの系統別けは、軸番号と完全にリンクする必要はないのだが、現実的には制御盤内のサーボアンプの並びと軸番号・系統は(一般的に左から右に)昇順になっているほうが、直感的だしメンテもやりやすい。
一方、サーボアンプがJ2Sまでの通信バスのSSCnetと、J3以降の光リンクSSCnet3とでは、
- 1系統辺りの軸数の制約が 前者は最大8軸、後者は最大16軸までとなっている。
- 前者の通信バスは運転中に途中の1軸のサーボアンプの制御電源を落としても、他のサーボアンプはエラーが出なかったのだが、後者の光リンクは途中の1軸でも制御電源が落ちると、(モーションCPUからみて)その先のサーボアンプも全て通信エラーとなってしまう。
- ただ、通信バスの時のようにSSCnet自体の事故により同系統内8台全てのサーボアンプが一度に故障する、ということは光リンクではそもそも考えにくい。
という相違がある。 安全上の観点から、一つの装置内の相互機械干渉のありえる軸のアンプは、できるだけ系統を分断しないほうが良いのは確かである。
2、モーション専用ユニットの軸割付
これは主に、オーバーランLSをLXユニットに繋げて使用する場合の話になるが、1ユニットあたり8台までの接続なので、同じ動きをする装置が複数台存在する設備の場合、8の倍数、あるいは4の倍数で区切るのが、判りやすい。
ただ、これとてLXへの割付を(LS不使用軸を飛ばして)間を詰めて設定したりもできるため、絶対条件には成りえない。
3、ソフト上の軸割付
ソフトをいかに作りやすく、読みやすくするか、そのために軸番号をどう振るべきか、最も気を使いたいところである。
- 同じ動きをする装置が複数台存在する設備の場合、これがマルチCPUであれば各CPUで同じ役割の軸を同じ軸番号に振りたいところであるが、なかなかできない場合も多い。
- 1台のCPU内でどう振るべきか・・ これは個々に異なる様々な制約の中で決めてゆくべきであって、一般的な考えを総合的に検討して決めてゆくことになる。 一般的には、
- QシリーズのモーションCPUで、ラダー→共有メモリ経由で指令を与える場合、指令BITの割付をどうするかで変わってくる。 モーションCPU内の割付は、各軸フラグは20の倍数を頭に展開されているのだが、ここはあまり考えずに、ラダー側のフラグを 10進デバイスにするのか、16進デバイスにするのかによって、ソフトを作りやすい軸割付が変わってくる。
具体的には、4軸の装置が複数台ある設備の場合は、4の倍数で振りやすい16進デバイスにすることで、軸番号も素直に振ることができる。 - 一方、ユニバーサルモデル(QD)の場合には、高速リフレッシュ通信でGデバイスが使えるので、これを直接ラダーから読み書きする場合には、10進数となるためにちょっと状況が異なるかも知れない。
- QシリーズのモーションCPUで、ラダー→共有メモリ経由で指令を与える場合、指令BITの割付をどうするかで変わってくる。 モーションCPU内の割付は、各軸フラグは20の倍数を頭に展開されているのだが、ここはあまり考えずに、ラダー側のフラグを 10進デバイスにするのか、16進デバイスにするのかによって、ソフトを作りやすい軸割付が変わってくる。
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初版日時: 2008-08-07 (木) 22:29:32
最終更新: 2008-08-08 (金) 07:02:43 (JST) (1962d) by 管理人